荒地の魔女を操る火の悪魔アンゴリアン
原作には、カルシファーに加え、もう一体火の悪魔が登場する。荒地の魔女を操る火の悪魔アンゴリアンだ。
アンゴリアンは、カルシファー同様、荒地の魔女が流れ星と契約を結んだことで生まれた。しかし、荒地の魔女は何世紀にもわたって心を持たなかったため、この悪魔に操られてしまったのだ。
ハウルとカルシファーの契約は、第三者がその内容を知ると解消するよう仕組まれており、ソフィーの手で解消されている。しかし、ソフィーがもし契約を見破らなければ、ハウルも荒地の魔女同様、カルシファーの魔力に取り込まれていたはずだ。つまり、アンゴリアンに支配される荒地の魔女は、将来のハウルの姿だったのだ。
一方、映画では、ハウルの人間性の喪失を、心の喪失ではなく怪物になることで表現されている。また、荒地の魔女は魔力を奪われソフィーたちと城の中で生活することとなるため、アンゴリアンは、映画に登場する必要がなくなったのだ。