原作のドアはハウルの実家につながっている
『ハウルの動く城』には、映画と原作両方で、さまざまな場所に行ける魔法の扉が登場する。ハウルの城にあるこの扉には、青・赤・緑・黒の4色に別れた円盤があり、矢印が差す色で扉の外の世界が変化する。ちなみに、青が港町、赤がキングズベリー、緑が荒地、黒がハウルのみが知る場所を指すというのも映画と原作で共通だ。
ただ、黒の具体的な行き先は、映画と原作で大きく異なる。映画ではハウルやソフィーたちが住む国と隣国との間の戦場につながっているが、原作ではハウルの家族が暮らす現実世界のウェールズにつながっている。
ハウルは大学で魔法を学び、ソフィーのいる魔法世界への入り口を発見する。この扉の秘密は、原作でもとりわけ人気の高い場面だ。しかし、映画化にあたっては、ストーリーが煩雑になるためカットとなった。