物語を整理するために作られた老教師サリマン

映画に登場するサリマンは、魔法学校の校長であり、王室付きの魔法使いだ。彼女はかつてのハウルの師匠で、戦争で国の敵を壊滅させるためにハウルの力を使おうとしている。

しかし原作では、サリマンというキャラクターは存在せず、代わりにハウルの兄弟子の王室付きの魔法使いであるベン・サリヴァンが登場する。また、ハウルの師匠は、荒地の魔女の手により殺害された”ペンステモン夫人”という女性だった。

スタジオジブリは、原作の荒地の魔女の陰謀があまりに複雑だったため、ハウルとソフィーの物語の邪魔にならない新しい役を考える必要があった。そのため、ペンステモン夫人とサリヴァンを組み合わせたのだ。