尾が二つあるモロの君
『もののけ姫』に登場する巨大な狼・モロの君は、犬神がモデルと言われているが、尻尾は2つあり、神話や伝説に登場するキツネやタヌキなどの化け獣と同じく、神秘的な力を象徴している。
尾が複数ある動物の伝承は多いが、最も代表的なのが、九尾の狐伝説だろう。もともとは中国の神話に登場する精霊であり、東洋の神話や民間伝承に多く登場する。日本では玉藻前の伝説が有名だ。
特に九尾の狐は自身の力が強くなるにつれて尾の数が増えると言われている。
ちなみに、埼玉県秩父市の三峯神社を代表として、日本には、山犬、狼を神の使いとして信仰する「お犬様」と呼ぶ習わす地域が複数あり、それがモロの君のモデルだと言われている。