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自然と対立するタタラ場の人々

もののけ姫
© 1997 Hayao MiyazakiStudio Ghibli ND

神道において惟神(かんながら)という言葉がある。「神の道にしたがうこと」「自然と神の道があること」など多数の意味を持っており、それは自然の摂理である「神の道」を指す。神道を信じる人々に説く、美徳や純粋さ、善の教えだ。

惟神に反することをすれば、苦痛と破壊に繋がると言われており、『もののけ姫』に登場する砂鉄から鉄を取りだす作業を行うタタラ場は、惟神の道を歩んでいない自然と真逆の文化を象徴している。

それと引き換えにタタラ場は、強さと名誉とともに、誇り、産業、貪欲さに包まれた社会が表現されている。

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