アシタカはエミシ族の者
『もののけ姫』に登場するアシタカは、北の地の果てに隠れ住むエミシ族の長となるべくして育てられてきたという設定である。エミシ族は、ヤマト朝廷と対立し戦いに敗れたのち東北に移り住んだ部族で、アシタカは王族の血をひいている。
何世紀にもわたる戦いの間に、朝廷の力が弱まる中、アシタカらエミシ族も滅びつつあると村のシーンで言及されている。
自然と対立するタタラ場の人々とは違い、エミシの人々は自然に寄り添う暮らしを続けていた。自分たちを最後のエミシと自称する彼らは、人間と自然&精霊との繋がりが完全に断たれたことを物語っている。