転落したインテリの哀れな末路
●チョ・サンウ(パク・ヘス)→西島秀俊
主人公ギフンにたちはだかる最大にして最強のライバル。それが、パク・ヘス演じるチョ・サンウだ。
ギフンの幼馴染のサンウは、ギフンとは違い、ソウル大学経営学部を首席で卒業した天才。卒業後は証券会社でチーム長を務めていたが、その後、横領や私文書偽造、詐欺などに手を染め、警察から追われる身になってしまう。
そんなサンウ、ゲーム参加当初はギフンとともにチームを組んでいたものの、第4ゲーム「ビー玉遊び」ではアリを騙して脱落させたり、瀕死のセビョクを刺殺したりと、徐々に悪の部分をあらわにしていき、最終ゲーム「イカゲーム」では、ギフンと泥仕合を繰り広げることになる。
そんなサンウを演じるヘスは、ドラマ『刑務所のルールブック』(2017-2018)などで知られる俳優で、Netflix映画では『夜叉―容赦なき工作戦―』(2022)などにも出演している。
インテリながら、どこか無骨で得体の知れない印象があるサンウ。もし『イカゲーム』をリメイクするなら、『ドライブマイカー』(2021)の演技が印象に残る西島秀俊などはいかがだろうか。
演技における佇まいが印象的な西島だけに、ヘスを超える怪演を見せてくれるに違いない。