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奔放な言動でギフンたちをたぶらかす“魔性の女“

●ハン・ミニョ(キム・ジュリョン)→高岡早紀

高岡早紀【Getty Images】
高岡早紀Getty Images

強い人間には、いつも腰巾着がつくのが世の常だ。本作では、虚勢を張るドクスに、「ミニョ」という女性が取り入ろうと近づく。

この女性、どうやら「シャバ」では詐欺師として鳴らしていたようで、劇中ではドクスに前科5犯であることを得意げに語っている。作中では、身の危険を感じると「生まれたばかりの子どもがいる」と涙ながらに懇願してみたり、ドクスに取り入るために身体を売ってみたりと、様々な手段を講じるが、最終的にドクスのグループから排除され、ギフンたちに取り入ることになる。

まさに、『イソップ物語』「鳥と獣とコウモリ」のコウモリや『ドラえもん』のスネ夫を地でいくようなキャラクターだが、キム・ジュリョンのコミカルな演技もあって、不思議と憎めないキャラクターに仕上がっている。

そんな彼女は、ガラス板が張られた橋を渡っていく「飛び石ゲーム」で、最終的にドクスもろとも抱き合いながら落ちていく。裏切られた女性の恨みは何とも恐ろしい。

和製『イカゲーム』の場合、ミニョ役は高岡早紀などはいかがだろうか。プライベートで「魔性の女」と騒がれ、Netflix映画『クレイジークルーズ』(2023)でも殺人に加担する悪女を演じる高岡だけに、ミニョ役も巧みに演じてくれることだろう。正直、高岡ではミニョ(美女)過ぎる気もするが、そこはメイクや演技力でカバーしてもらいたいところだ。

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