SixTONES京本大我、俳優としての稀有な魅力とは? 歴代ドラマから紐解く演技の強みを解説【推しmovies】
text by 柚月裕実
SixTONESの京本大我が主演を務めるドラマ『お迎え渋谷くん』が初回放送から大きく話題を呼んだ。ソロとしてもミュージカル作品のほか、最近ではドラマやバラエティ番組に出演し、個人のXアカウントを開設するなど注目を集めている。今回の【推しmovies】は京本が出演したドラマ作品にフォーカスしてみたい。(文・柚月裕実)
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【著者プロフィール:柚月裕実】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。
『私立バカレア高校』で魅せた演技の才能
京本大我のドラマ遍歴をたどる中で、まずはSixTONES結成のきっかけとなった2012年放送『私立バカレア高校』(日本テレビ系)は外せない。
最凶のヤンキー高校・馬鹿田高校と最強のお嬢様高校・第一カトレア学院の合併をきっかけに、両極端な生徒たちの青春をコミカルに描いた作品だ。
京本は長めの髪にターバンをした寺川麻耶役を熱演。「最強にキレる男」と紹介されたように、美意識の高そうな風貌ではあるがキレると別人のように荒れ狂う。
当時はまだ全員が10代で声も若くて高い、初々しさとパワフルさが共存した若手ならではの瑞々しい演技だった。毎話のように登場するケンカのシーンでは、ダンス経験や、メンバーによっては空手経験を活かしたキレとリズミカルな迫力あるシーンを見せた。
京本が演じる麻耶と時宗小百合(光宗薫)にフォーカスが当てられた第5話を改めて見てみると、京本の演技の才能を感じずにはいられないのだ。