海外のファンも急増中…赤楚衛二が今の時代に求められるワケとは? ブレイクは必然的だった…稀有な魅力を徹底解説&考察
text by 苫とり子
ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)にて主演を務めている赤楚衛二。『仮面ライダービルド』で頭角を現し、『チェリまほ』、連続テレビ小説『舞いあがれ!』など、数々の話題作に出演、活躍の場を広げ続ける赤楚が、本作にて更なる新境地を見せた。今回は、俳優・赤楚衛二の魅力を徹底解明する。(文・苫とり子)
ーーーーーーーーーー
【著者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
『Re:リベンジ-欲望の果てに-』で新境地を開いた
赤楚衛二の真の魅力とは
毎週木曜よる10時放送のドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)は大病院で繰り広げられるリベンジサスペンス。
主人公の天堂海斗(赤楚衛二)は日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」の理事長の息子でありながら、医師にはならず、週刊誌の記者として働いていたが、父の死をきっかけに熾烈な権力争いに身を投じていく。このドラマで俳優として新境地を開いている主演・赤楚衛二から目が離せない。
赤楚は出身地である愛知県でタレント活動を行なっていたが、20歳の時に上京。現事務所トライストーン・エンタテイメントに所属となり、2015年より本格的に俳優活動を開始させた。
2017年には、若手俳優の登竜門と呼ばれる仮面ライダーシリーズ『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)に出演。仮面ライダークローズに変身し、主人公の相棒として戦う元格闘家の熱い青年を好演した。
その後、『ねぇ先生、知らないの?』(2019、MBS)や『パニックコマーシャル』(2019、フジテレビ系)でも主演に抜擢されたが、赤楚のブレイクを確実なものとしたのは2020年放送の単独での連続ドラマ初主演作『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系/以下、『チェリまほ』)だ。
同作は豊田悠の人気コミックを原作としたピュアラブコメディで、町田啓太と共演した赤楚は童貞のまま30歳の誕生日を迎えたことで、突如触れた相手の心が読める魔法を手に入れた主人公の安達清を演じた。