安達と黒沢の心情に合わせてエンディングを変える秀逸なアイデア
アニメ本編のラストシーンから繋がるよう、安達と黒沢の心情に合わせてエンディングのバージョンを変えるという演出が光った本作。
第1話と第2話は通常バージョン、黒沢が恋に落ちたエピソードを描いた第3話のエンディングで黒沢心の声だだ漏れVerが流れたのだが、『チェリまほ』原作の世界観+音楽で表現できる可能性にも唸った。
安達と一緒に歌いながら脳内であれだけ盛大に騒いでいるのに、表情は爽やかイケメンなのが本当にすごい。それだけ感情を包み隠すのが上手くなってしまったのも悲しいけれど、そんな黒沢を安達が見つけてくれて本当に良かったと安堵する。
“こんなに可愛くて大丈夫なのか!?”と心配していたり“俺だけのものにしたい”と独占欲も見せるなど、黒沢の本音が見え隠れしている黒沢心の声だだ漏れVer。安達と一緒に歌うパートでは急に静かになり、曲がクライマックスに向かうほどに感情が爆発しているようだ。
心の声で特に印象深いのは、ナチュラルに出てくる“安達”。歌詞に“安達”の名前があるのは斬新だが、非常に黒沢らしさを感じる。製作陣の黒沢への解釈が深い。