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実は傑作ぞろい…史上最高の“VS映画”は? 夢の対決を描いた作品ベスト5選。色物だと侮るなかれ! 高品質の作品をセレクト

text by 編集部

異なる作品のキャラクター同士が戦ったら、果たしてどちらが勝つのか…? と誰しもが一度は妄想したことがあるのではないだろうか。そんなファンたちの願望を実現したクロスオーバー作品には、インパクトが強いものが多数存在する。そこで、今回は様々なジャンルからセレクトした「VS映画」のベスト作品5選をご紹介する。

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意外と奥深い!? キャラクターが作品を超えて対決する「VS映画」の世界

「VS映画」とは、その名の通り、タイトルに「VS」が入った対決モノ映画のこと。もともとは怪獣映画やアニメなどで多く作られてきたカテゴリーで、別々の作品のキャラクターがひとつの作品で対峙する、いわゆる“クロスオーバー作品”として人気を集めてきた。

なによりも、「VS」とタイトルに入れるだけで作品のテーマが表現できることころから他のジャンルにも広がり、いまや古今東西でさまざまな「VS映画」が生まれている。

「VS映画」のキモは、「何と何が戦うのか」というマッチメイクに尽きる。設定や権利問題など、いろいろなハードルを乗り越えて成立した対決ほどインパクトは絶大。

あとは「なぜ戦うのか?」という、お互いが対峙するまでの経緯と、「どっちが勝つのか?」という結末。この3点を押さえれば「VS映画」は成立する。ドラマの流れとしてはシンプルなだけに、監督や脚本のセンスが試される奥深いジャンルだといえる。

そこで、今回は様々な「VS映画」を集めつつ、ベスト&ワースト作品を挙げてみた。

最恐のモンスター同士が激突…勝負の行方は?

『エイリアンVS. プレデター』(2004)

ポール・W・S・アンダーソン監督

ポール・W・S・アンダーソン監督【Getty Images】

上映時間:101分
原題:Alien vs. Predator
製作国:イギリスカナダチェコドイツアメリカ
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
キャスト:サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ランス・ヘンリクセン、ユエン・ブレムナー、コリン・サーモン、アガト・ドゥ・ラ・ブライユ、トミー・フラナガン、カーステン・ノルガード、サム・トラウトン、ジョセフ・ライ

【作品内容】

宇宙最強生物「エイリアン」と、銀河を股にかける孤高のハンター「プレデター」が激突!

このSF映画随一といえるマッチメイクは、クロスオーバーがジャンルとして根付いているコミックの世界で始まったコンテンツで、ゲーム版なども製作されるなど幅広い人気を集めていた。

それらを原作として、さらにオリジナル要素を加えたのが実写映画版『エイリアンVSプレデター』だ。

【注目ポイント】

監督を務めたのは『モータル・コンバット』『バイオハザード』『モンスターハンター』など、ゲーム原作映画を多く手掛けているポール・W・S・アンダーソン。その出来には賛否両論あったものの、話題性も含めて大ヒットを果たし、続編も製作された。

世界中のSF映画ファンが「もし戦ったらどっちが強い?」と妄想トークをしまくっていた黄金カードが実写映画でついに実現! とはいえ、『エイリアン』は、基本的に遠い未来の宇宙で起こる話。

そして『プレデター』は、地球に飛来した宇宙人ハンターが人類を襲うという現代劇なので、両雄を激突させるには時代設定から整えなくてはならない。

そこで生み出されたアイディアが「大昔から地球の氷山の中にエイリアンが眠っており、プレデターはたびたびやってきては、成人の儀式としてエイリアンを狩っていた」という、壮大でありながらも内輪のお祭りのようなローカルな設定だ。

とはいえ、そこに人類が巻き込まれないと話が進まないので、現代の地球で大企業ウェイランド社の探検隊が遺跡発掘をしていたらエイリアンを蘇らせてしまい、次々と襲われていったところにプレデターがやってくるという、カオスな展開に。

アクションも満載で、クライマックスはエイリアンVSプレデター+人類の変則タッグマッチという胸アツな構図となる。

2007年には続編『AVP2 エイリアンズVSプレデター』も製作され、こちらにはプレデターの体内にエイリアンが寄生することで生まれた「プレデリアン」が登場。

コイツが地球上で繁殖を始めたため、プレデターの星からトラブル処理係が送り込まれるという、よりマンガチックな展開になる。

対決する説得力を高めるためにキャラクターのバックグラウンドを掘り下げていくと、どうしても設定優先になってドラマ性が希薄になってしまいがち。そこを振り切って楽しめるかどうかが「VS映画」の鑑賞ポイントだ。

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