ホーム » 投稿 » コラム » TBS「日曜劇場」史上最低のドラマは? がっかりした作品5選。不評すぎて打ち切り説も…期待を裏切った問題作をセレクト

TBS「日曜劇場」史上最低のドラマは? がっかりした作品5選。不評すぎて打ち切り説も…期待を裏切った問題作をセレクト

text by 編集部

TBS系「日曜劇場」枠と言えば、名作ドラマの宝庫と呼び声高く、社会現象を起こした大ヒットドラマが名を連ねている。しかしその裏では、残念ながら、名作になり切れず不評に終わった作品や、中には視聴率が振るわず打ち切りを喰らったものも。今回は、TBSドラマ「日曜劇場」枠で、最も不評とされた5作品をセレクト。(文・寺島武志)

ーーーーーーーーーー

同クールで“法廷もの”かぶりが発生で視聴率1桁に…。

『THE GOOD WIFE/グッドワイフ』(2019)

常盤貴子
常盤貴子Getty Images

放送期間:2019年1月13日~3月17日
脚本:篠﨑絵里子
最高視聴率:11.5%
キャスト:常盤貴子、小泉孝太郎、水原希子、北村匠海、野間口徹、中林大樹、末永みゆ、小林喜日、安藤美優、滝藤賢一、高林由紀子、博多華丸、三遊亭円楽、相武紗季、賀来千香子、吉田鋼太郎、唐沢寿明

【作品内容】

かつて優秀な若手弁護士として活躍していた蓮見杏子(常盤貴子)は、出産後、長らく専業主婦でいたところ、突然、東京地方検察庁・特捜部長である夫の壮一郎(唐沢寿明)が汚職疑惑と女性スキャンダルが発覚し、逮捕されてしまう。杏子は家族のために16年振りの弁護士復帰を決意する。

【注目ポイント】

『クロサギ』(2006、2022・TBS系)や、NHK朝ドラ『まれ』(2015)、『アンメット ある脳外科医の日記』(2024・カンテレ・フジテレビ系)などの脚本を手掛けた篠﨑絵里子による脚本と、『アンナチュラル』(2018・TBS系)で東京ドラマアウォード演出賞を受賞した塚原あゆ子が演出を手掛けた本作。

2009年~2016年まで7シリーズにわたって放送された人気の米ドラマ『The Good Wife』をリメイクした、リーガルヒューマンエンターテインメント作品だ。

主演の常盤は、日曜劇場には木村拓哉とのダブル主演だった『ビューティフルライフ』(2000)以来、19年ぶりの出演。同作は平均視聴率32.3%と大成功。そんな伝説のドラマでヒロインを堂々と務め上げた実績を買われた格好だ。しかしフタを開けてみれば、視聴率は初回10.0%、第2話11.5%、第3話9.6%と低空飛行を続け、平均視聴率は9.7%と1桁に終わる。

初回から視聴率が伸び悩んだ原因として、特番の裏かぶりが考えられる。第1話では『行列のできる法律相談所3時間SP さんまVS行かれるスター軍団』(日本テレビ系)、第2話では市原悦子追悼特番『家政婦は見た!』(テレビ朝日系)、第3話『森村誠一ミステリースペシャル』(テレビ朝日系)などが立て続けに放送されていた。

さらに言えば、同クールには、本作の他に、『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)、『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)と、3つも「法廷もの」が並んでいたのだ。これらの作品の中では本作が最も視聴率が良かったものの、日曜劇場枠として見るにはやや物足りない数字だ。

ドラマ業界では、「法廷ものにハズレなし」といわれるが、さすがに同時期に3つもの作品が並べば共倒れとなるのは火を見るよりも明らか。視聴率競争を繰り広げられるはずが、勝者のいない闘いになってしまった。作品自体の評判が悪くなかっただけに惜しい話だ。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!