『サイレントヒル』(2006)
上映時間:126分
製作国:カナダ、フランス、日本、アメリカ
監督:クリストフ・ガンズ
脚本:ロジャー・エイヴァリー
キャスト:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ、ターニャ・アレン、アリス・クリーグ、ジョデル・フェルランド、コリーン・ウィリアムズ、ロン・ガブリエル
【作品内容】
娘のシャロンが悪夢と共に口にする「サイレントヒル」という言葉を手掛かりに、母親のローズは実在の街・サイレントヒルへと訪れる。深い霧に包まれたその街で、ローズは出口のない恐怖の迷宮へと飲み込まれていく。
全世界で親しまれているコナミのホラーゲーム『サイレントヒル』の1作目を、日本含む4ヵ国の合作で映画化。本作のプロデュースは、『バイオハザードシリーズ』なども手掛けたサミュエル・ハディダが務めた。
ミミカ・モーフ 推薦コメント
日本の人気ホラーゲーム『Silent Hill』を実写化した映画である。ゲームの実写化と聞くと、少し嫌な気持ちになる映画好きは少なくないだろう。しかし、そういった意味で鬱になる映画ではないのでまずは安心してほしい。
むしろ今作は、実写化映画の中では非常に素晴らしいクオリティを誇っている。ゲームの不気味な世界観やクリーチャーの気持ち悪さから、カッコよさまで、極めて忠実に再現しており、ストーリーの部分でも原作ファンを満足させる出来となっている。
原作ゲームの好きな部分で盛り上がりながら楽しめる反面、ストーリーには救いがまったくない。最後にはもの悲しく、報われない残酷な結末が待ち受けており、隠れた「鬱映画」の傑作として、素晴らしい完成度を誇っている。