ファンや共演者を安心させる田中樹の言葉の力
SixTONES公式Instagramより
メンバーを筆頭に、リスナーもスタッフも個性豊かなメンバーが揃っているのが番組の魅力であり、それぞれからエピソードを引き出しつつ、隙間なくトークで勝負する様子はお見事。わずかな隙間を瞬時に埋められる対応力で番組を束ねている。どんな会話をしていてもベースには優しさが感じられ、安心して身を委ねられる。
ラジオに限らず様々な場面で目にする田中の姿は、一貫して驚くほどに低姿勢、かつ言葉遣いも丁寧だ。それが会話の流れでするりと出てくるのだからすごい。
以前出演した『ララLIFE ~人生を豊かにする、週末HOW TOバラエティ~』(TBS系)で初めてドラムに挑戦した田中。たった2時間の練習で、実際にジャズ喫茶でドラム演奏を披露した。
ラップ担当らしく体に刻み込まれたリズム感を発揮し、飲み込みの速さも去ることながら、「お邪魔させていただきます」と自らの立場を踏まえ、一貫して低姿勢だったのも印象に残る。
また、SixTONESが日本語吹き替え版の主題歌を担当した2022年上映『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の完成披露試写会を思い返すと、試写会の余韻に浸る観客の心境を汲み、「映画の余韻に浸ってるところお邪魔して申し訳ないのですが」と添えていた。
直近でも亀梨和也のYouTubeチャンネルに単独出演したのだが、冒頭からはきはきとした気持ちの良い挨拶を交わし、亀梨が運転する車に乗り込む際にも「乗ります」と声をかけていた。さらにはチャンネルを観ていたようで、撮影のスマホを持ち、「サングラスはマストですよね」と流れも予習済み。“シゴデキ”にもほどがあるだろう。