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最も復活してほしい80年代の海外映画は…? リメイクが待たれる素晴らしき傑作5選。色褪せない不朽の名作だけをセレクト

2003年公開の『テキサス・チェーンソー』を皮切りに、ホラー映画界隈では、有名作品のリメイク&リブートが相次ぎ、新しい観客を獲得することに成功した。今回は、名作ぞろいの1980年代において、今、リメイク(リブート)したら、話題必至の作品を5本セレクト。作品の魅力を余すところなく紹介する。(文:村松健太郎)

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【著者プロフィール:村松健太郎】

脳梗塞と付き合いも15年目を越えた映画文筆屋。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在各種WEB媒体を中心に記事を執筆。

ファンの熱量がひときわ高いSF映画の金字塔

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』【Getty Images】

上映時間:116分
原題:BACK TO THE FUTURE
製作国:アメリカ
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
キャスト:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、ウェンディ・ジョー・スパーバー、マーク・マクルーア、クローディア・ウェルズ

【作品内容】

1作目の大ヒットを受けて、その後3部作へと広がったタイムトラベルモノの代名詞的作品。映画第2作目の舞台となった2015年には、劇中に描かれた未来と現実との相違点にも注目が集まった。

【注目ポイント】

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は1985年に公開されるや大ヒットを記録。今ではSF映画の名作という評価を超えて、映画史に残る一本として老若男女から愛されている。

 メガホンをとったのは、後に『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)でアカデミー賞を席巻するロバート・ゼメキス。製作総指揮にはスティーブン・スピルバーグも名を連ねている。主人公・マーティを演じたマイケル・J・フォックスと、ドク役のクリストファー・ロイドはこのシリーズだけで永遠のSF映画のアイコンとなった。

 公開から10周年、20周年といったメモリアルイヤーになるとファンが結集し、生誕を祝う。名作映画に付き物の光景だが、ファンの熱量がひときわ高い作品として有名なのが本作だろう。

 マイケル・J・フォックスは難病のパーキンソン病を患い事実上の引退状態にあるため、積極的な露出はないが、相方のクリストファー・ロイドはサブカルの祭典コミコン(コミック・ブック・コンベンション)の常連と言ってよく、日本のイベントにも頻繁に登壇している。
 
 物語のコンセプトはシンプルなので映画として再構築できる余地は大いにある。とはいえ、創り手、演じ手にはSF的な素養だけでなく、コメディセンスが求められるので、スタッフィングおよびキャスティングは頭を悩ませるところだろう。

 個人的には、リメイク版を作る際には、SFXを駆使する、あるいは過去の映像素材を使うなど、どんな形でもいいので、マイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドの雄姿はぜひ拝みたいところ。また、ロックバンド、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースによる主題歌「The Power of Love」もぜひ現代風のアレンジを加えて再起用してほしいと思う。

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