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史上最高の映画音楽は…? 絶対に聴くべきサウンドトラック5選。音楽ファンも唸る珠玉の名盤をラインナップ

text by ZAKKY

名作には優れたサウンドトラックが付き物であり、その作品をきっかけに使われている音楽のファンになるリスナーも多い。今回はそんな“サントラ”に着目! 古今東西の名作の中から、映画ファンであれば、絶対に見るべき&聴くべき名作・名盤を5本厳選してご紹介する。(文・ZAKKY)

原作漫画松本大洋によるロックンロール青春群青劇映画

『青い春』(2002)

出典:Amazon

監督:豊田利晃
脚本:豊田利晃
出演者:松田龍平 新井浩文 高岡蒼佑 大柴裕介
音楽:上田ケンジ THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

【作品内容】

天才漫画家・松本大洋のコミックを豊田利晃監督が映画化。主演を務めたのは松田龍平。閉塞感に満ちた男子高校生たちによる青春群像劇である。

【サントラの魅力】

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「RODEO TANDEM BEAT SPECTER」

出典:Amazon

全編、ほぼ、ロックンロールバンド THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(現在は解散)の楽曲で構成されているという、監督の好みが全開に反映された作品だ。そのような映画は大成功か、コケるかのどちらかなのだが、今作は圧倒的に前者である。まず、原作漫画は松本大洋の筆によるものであり、その原作からミッシェルの音楽をイメージした監督の想像力に拍手を送りたい。

原作ファンも、ミッシェルファンも、両者が結びつくと思った人は、少なかったのではないあろうか。そして、その、ストーリーとサウンドのミクスチャーぶりもにも、戦慄を覚える。青春の虚しさ、くだらなさ、暴力、無気力…。その全てが、ミッシェルの殺伐として渇いた攻撃的かつ切ないサウンドと歌詞の世界観に、ガッツリとハマりこんでいるのだ。

オープニングとエンディングだけ楽曲がかっこいいという映画はよくあるが、全編通して同じアーティストの楽曲を起用し、原作に勝るとも劣らない世界観を築き上げた希代の名作である。ミッシェルの楽曲を知っている知っていないを抜きにしても、鑑賞すべき一品であり、この映画をきっかけに、ミッシェルファンになった人たちも続出した。

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