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「コナン離れ」のピンチを救った作品は? 劇場版『名探偵コナン』が「国民的映画」となった2つの意外な理由を考察&解説

text by ガラガラ

国民的アニメの1つである『名探偵コナン』。2024年時点で計27作品を記録する劇場版シリーズは年々興行収入が上昇し続け、驚異の盛り上がりを見せている。今回は、劇場版『名探偵コナン』シリーズを興行収入の面から振り返り、その軌跡を辿ることで、いかにして超人気シリーズに成り得たのか、ヒットの要因を考察する。(文・ガラガラ)

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大ヒット連発の劇場版『名探偵コナン』
成功の背景に迫る

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』
©2024 青山剛昌名探偵コナン製作委員会

劇場版『名探偵コナン』シリーズは、最新作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(2024)で27作目を迎えるアニメ映画シリーズだ。興行収入が10億円を超えるとヒット映画といわれる中で、劇場版『名探偵コナン』シリーズは毎年10億円を超える興行収入をたたき出している。

さらに、2023年に公開された『黒鉄の魚影(サブマリン)』では興行収入138.8億円と100億円を超えているのだ。2023年の邦画年間興行収入ランキングでは『THE FIRST SLAM DUNK』に次ぐ2位となっており、日本のアニメ映画の中でも屈指の人気シリーズといえる作品である。

では、劇場版『名探偵コナン』は、なぜここまでの人気シリーズとなったのか?

実は劇場版『名探偵コナン』シリーズ作品は、その回数を重ねていく中で”ある変化”が起きていた。劇場版『名探偵コナン』にいったいどんな変化が起きたのかを見ていく前に、まずは原作についておさらいしておきたい。

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