ぶっきらぼうに主人公を見る目線にキュンキュンする
『猫の恩返し』(2002)
ーーージブリ作品で、年々人気が増している作品ですね。
「これも、本当に小さい頃から観ていた映画の1つです。猫と女子高生の異色の組み合わせがすごく面白くて。
とにかく、主人公のハルちゃんの等身大の感じにすごく憧れて、自分も女子高生になったら、こういう人になりたいなって思わせてくれたキャラクターですね。ハルちゃん自身も素直ですし、人に対しても素直でいることの大切さを体現してくれているなと。今でもそういう大人になりたいなって思っています」
ーーーなるほど。現在は、そのハルの年齢を超えましたよね。
「あ! 本当だ!」
ーーー今、気付いたんですね(笑)。
「はい、今、気付きました(笑)」
ーーーアハハ! かつての憧れの女性だったハルに近づけたと思いますか?
「どうでしょう。性格が明るいところは似ているかなと思いますが、いや、でもまだちょっと、ハルちゃんのようにはできていないでしょうし…彼女の歳を超えたなんて信じられないですね」
ーーーそうやって、かつて憧れていたキャラの歳を超えていくんですよね(笑)。他にハルに共感した部分はありますか?
「共感ではないですが、目覚まし時計をめんどくさそうに止めて、だるそうに起きてくる動作とか、鏡の前で自分の姿を見る仕草とかは真似してみたりしました(笑)」
ーーー憧れのキャラの真似、したくなりますよね。
「私世代の子は、多いんじゃないかなって思います。すごい真似していました。
あ、そうそう! 仕草だけでなく、猫の行列を見つけたら猫の世界に行けるんじゃないか、自分がハルちゃんになれるんじゃないかと妄想して、夜中に猫の鳴き声が聞こえたら外を見に行っていた時期もありました(笑)」
ーーーかわいいですね~。元々猫はお好きなんでしょうか?
「元々、動物が大好きで、猫ちゃんも大好きです! 私が赤ちゃんの時に飼っていたらしいんですけど、覚えてはいないです」
ーーーそんな猫である、バロンのような男性はどうでしょう?
「あんな人(猫)いたら本当に嬉しいですよ~! バロンとハルちゃんのキュンキュンシーンも好きですし。いつかバロンみたいな人が現れればいいと今でも夢見ていますから(笑)
でもね、バロンは途中からハルちゃんのことを好きになるんです。そんな中でハルちゃんにぶっきらぼうに声をかけている感じが、もう、最高なんですよ。本当にキュンキュンします」
ーーー夢を壊すようなこと言いますが、あれほどの紳士は多分いないです(笑)。
「います! いつか、私の前に現われます!!」
ーーーああ、ごめんなさい。冗談です(笑)。例えば、先輩の芸人さんの中でそういったトキメキを感じる人はいないんですか?
「いや~、いないですねえ(笑)。もちろん、いい人ばかりなんですけど、皆さんどこかネジが外れているんで、そういう対象として見たことはないですね~」