ミュージカルが苦手な人も虜になる
『アラジン』(2019)
ーーージブリに続いて、ディズニー作品を挙げていただきました。
「こちらは、アニメ版を幼いころに観ていて、その世界観をそのまま実写化できていることにまず、惹かれました。
たしか、最初に観たのがテレビで、その後に劇場で鑑賞する機会があったんですけど、スクリーンで観た方が何倍も迫力もあるし、『視覚から入る感動』という印象が強かったですね。
物語の終盤、ジーニーと言い合いになったアラジンは、ランプを道に捨てて、それを拾ったジャファーが新たな主人になってしまうんです。でも、機転を利かせた2人が力を合わせてジャファーをやっつけるんですが、アラジンが最後の願いごとを使ってジーニーを自由にしてあげるというラストは結末がわかっていても涙が出ちゃいます」
ーーーそういう展開って本当に胸熱ですよね。
「そうなんですよ! ジーニーは今まで何人もの願いを叶えてきたけど、自分のために願ってくれる人は1人もいなかった。そんな中、アラジンという友達ができ、自分の願いをかなえてくれた。そんな素敵なハッピーエンドなんです!
あとですね、ちょうどいいタイミングで入るミュージカルシーンもドキドキするんです! それに、劇中で流れる曲が全部良くて! ミュージカルが苦手な方も絶対に楽しめると思います。ミュージカルうんぬんより、作品自体がとにかく素晴らしいので」
ーーー本当にお好きなんだという熱が伝わってきました。元々ディズニー作品がお好きなんでしょうか?
「そうですね!『美女と野獣』(1991)や『ライオンキング』(1994)は大好きです。
ロマンチックな世界観で言うと『美女と野獣』の方がその要素は強いんですけど、ライオンキングは親子の話なので、やっぱり、親子物語という部分で、自分と照らし合わせてしまいます」
ーーーお父さんとは、ずっと仲良しなイメージがあります。
「でも、父の更年期と私の反抗期がぶつかり合っていた期間があって、その時は若干距離があったんですけど、最近2人とも落ち着いて元に戻ったので、今は仲良いと思います」
ーーーお父さんから「これ面白いから」みたいな感じで勧められた映画はありますか?
「映画『少年メリケンサック』(2009)ですね。幼い頃の私には、まったく響かなかったですし、内容も全然覚えてなくて(笑)。結構激しめの映画だったと思うんですけど、その中に出てくるパンクバンドの歌が『農薬飲ませろ!』とか言っていて。それもなんか、英才教育だと父は言っていました(笑)」