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初主演作品との運命的な繋がり

『においが眠るまで』(2024)

池田レイラ
写真:Wakaco

ーーーこちらは、ご自身が主演されている作品になりますが、出演に至った経緯を教えていただけますか。

「まず、東かほり監督が知っている範囲で、主人公である『山吹ひのき』という役に合いそうな雰囲気の方たちを何人かピックアップされていたそうで、その中に私を入れてくださっていたんです。それで、顔合わせとオーディションという流れでした。自分が出演しているということだけでなく、本当にいい映画だと思うので、挙げさせていただきました」

ーーー監督から、オファーが来たんですね。

「はい。結局、受かったわけですが、先日、監督と食事に行った時に、合格の決め手が何だったのか、ずっと気になっていたので聞いてみたんです。そしたら、私、SNSのXのヘッダー画像をポテトフライにしていて、プロフィール欄に、『食べることが大好きです』って書いているのですが、本作の主人公・ひのきちゃんも、食べることとポテトがとにかく好きというキャラクターで、そこが共通していたのが決め手だったそうです(笑)」

ーーー運命的な話ですね。

「はい。だから東かほり監督に見つけていただけて、本当に感謝です。芸能系の高校に通っていたので、授業のカリキュラムの中に演技の授業はありましたが、お仕事としてこんなにしっかり取り組んだのは初めてです」

ーーー演じてみた感触はいかがでしたか?

「自分と役柄がたまたま似ていたからか、セリフも言いやすく、演じやすかったです。あと、廃れつつあるミニシアターとコーヒーがテーマの作品ですが、どちらも好きな文化なので、そういった部分も入り込みやすかったですね」

ーーー監督から演技指導などはありましたか?

「私が普段やっている癖を、そのまま取り入れてほしいと言われました。そこで初めて自分の癖ってなんだろうと考えて、普段の生活から意識して、髪の毛を耳にかけたり、つい顔を触る仕草など、そのまま演技に取り入れました」

ーーー自分の癖って、気付かないですよね。

「そうなんです。癖って無意識でやっているから。監督に私の癖を教えていただいたことが、発見でしたね」

ーーーまた、映画に出演したいと思いますか?

「もちろんです! 演技の仕事にますます興味が沸きましたし、完成した映像を観ると達成感もすごくありました。こんなに素敵な映画に出させていただけるなんて、他にはない幸せな経験だった思います!」

(取材・文/ZAKKY)

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