思わず第1話から見返したくなること必至の神シーン
最終話 薄暗い隔離部屋で三瓶がミヤビにプロポーズ
“食”を大切にしてきた『アンメット』。豚足にブリ大根に肉じゃが…毎週、ミヤビが口いっぱい頬張る美味しそうなご飯も、本作の見どころの1つになっていた。
その伏線が回収されたのが、最終話。学会に参加するためにケープタウンに行ったミヤビと三瓶は、新型ウイルスが広まったことで日本に帰国できなくなってしまう。その上、薄暗い部屋で隔離される生活が続き、三瓶は次第に不安を感じるように。しかし、そんな中でもミヤビは“光”を見つけながら生きていける人だった。
ミヤビ「日本に帰れたら、ご飯に行きませんか? 研修先の病院の近くに、美味しいご飯屋さんがあるんですけど、そこの焼肉丼がすっごく美味しいんです」
三瓶「あの、不安じゃないんですか?」
ミヤビ「不安です。でも、自分のなかに光があったら、暗闇も明るく見えるんじゃないかなって。だから、お腹が空きます」
おそらく、このときのミヤビと三瓶はまだそこまで距離が近くない。会話の内容から察するに、付き合ってもいないのではないだろうか。しかし、三瓶はミヤビのこの言葉を受けて、「川内先生、僕と結婚してくれませんか?」とプロポーズをする。
綺麗な夜景も豪華なディナーも、2人の間には必要がない。蝋燭くらいしか物がない殺風景な部屋のなかで、三瓶は普段着でプロポーズをする。ああ、この2人は本当に自然にこうなる運命だったんだなと思わせるナチュラルなプロポーズに胸がグッと掴まれた。
(文・菜本かな)
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