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父と子、二人の人生からマフィアの栄枯盛衰を描く一大叙事詩

『ゴッドファーザーPart2』(1974)

若き日のドン・コルレオーネを演じたのはロバート・デ・ニーロ【Getty Images】

監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:マリオ・プーゾ フランシス・フォード・コッポラ
出演:アル・パチーノ ロバート・デュヴァル ダイアン・キートン ロバート・デ・ニーロ

【作品内容】

前作から5年後となる1958年。亡き父・ビトーの後を継いでファミリーのボスの座に就いたマイケルは、収入源であるラスベガスに近いネバダ州タホー湖畔に本拠地を移していた。ドンの椅子に座るマイケル。彼の頭の中に、偉大だった父の姿が過ぎる。

フランシス・フォード・コッポラの代表作であるマフィア映画の金字塔「ゴッドファーザー」シリーズ。2作目となる本作では、コルレオーネ家のドンとなったマイケルの苦悩と、彼の亡き父・ビトーが頭角を表していく青春時代を交互に描かれ、前作に引き続きアカデミー賞作品賞を受賞した。

【注目ポイント】

本作の注目は、役者陣の演技だろう。とりわけマイケルを演じるアル・パチーノの自制の効いた演技と、若き日のビトー演じるロバート・デ・ニーロの演技は必見である。ちなみにデ・ニーロは、前作でビトーを演じたマーロン・ブランドのしゃがれ声を完全再現した貫禄たっぷりの演技で、第47回アカデミー賞の助演男優賞を受賞した。

移民たちの信頼を集め、ニューヨークでのし上がっていくビトーと、家族を次々と粛清していくマイケル。二人のマフィアの人生からマフィア一家の栄枯盛衰を描く壮大なスケールの一大叙事詩である。

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