文豪の雰囲気を漂わせる“小説家・金田一耕助”
又吉直樹
さて、ここで、ダークホースとして、お笑い芸人の又吉直樹はいかがだろうか。2015年に芥川賞を受賞して以降は、すっかり文化人に転身した感のある又吉だが、彼は実は俳優としての顔を持っていることはご存じだろうか。
例えば、2023年にディズニープラスで放送された宮藤官九郎のドラマ『季節のない街』では、息子に自らの教養をひけらかすホームレスの父親として、なんとも味のある演技を見せた。
しかも、太宰治をこよなく愛する又吉は、失礼ながらどことなく根暗な雰囲気がただよっている(相方の綾部祐二が明るいイメージであるため、際立ってそう見えるのかもしれないが)。そのため、おどろおどろしい横溝正史の世界観にも、又吉ならきっと違和感なく溶け込むことができるはずだ。
そして何より、又吉といえば、トレードマークとなる天然パーマの長髪は外せない。彼が金田一を演じることになったら、ウィッグやヘアメイクなしで、素のまま金田一になりきれるに違いない。
なお、作家としての顔を持つ又吉だけに、彼が演じる金田一は横溝正史と同一人物だった、なんていうメタ的な設定も面白いかもしれない。
(文・編集部)
【関連記事】
もし『古畑任三郎』が復活したら…? ガチで妄想キャスティング。田村正和の代役にふさわしい俳優&話題必至の犯人役は?
なぜ若葉竜也の演技は人の胸を打つのか? K-POPオタクが「アンメット」にどハマりしたワケ。稀有な魅力を深掘り考察
今、最もリメイクしてほしい80年代日本映画の傑作は…? 伝説の名作5選。時が経つほど輝きを増す不朽の名作をセレクト