”沼落ち”する人が続出…俳優・前田公輝の唯一無二の魅力とは? 主演ドラマ『私をもらって 〜追憶編~』解説レビュー
現在放送中のドラマ『私をもらって 〜追憶編~』(日本テレビ系)にて久保田紗友とのW主演を務めている前田公輝。子役時代から培った確かな実力により、めきめきと活躍の場を広げている前田に、”沼落ち”するファンが続出中。今回は、俳優・前田公輝の魅力と最新作『私をもらって』の見どころを徹底解説する。(文・苫とり子)
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【著者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
『私をもらって 〜追憶編~』で“御曹司のゴースト”を好演
”沼落ち俳優”・前田公輝の真の魅力とは
「あ、またこの人出てる」。最初はそれだけの印象だった。だけど、見るたびにその圧巻の演技に心震わされ、目が離せない存在となっていった。そして気づけば、過去の出演作もチェックし、ファンクラブにまで入会している。“沼落ちする”とはこういう感覚か!と教えてくれた彼の名前は、俳優の前田公輝だ。
前田は6歳から子役としてキャリアをスタートさせ、今年で33歳にして芸歴は27年を数える。同年代の人にとっては、NHKの教育ドラマ『さわやか3組』の主演・村上役や、子供向け教育番組『天才てれびくんMAX』の“てれび戦士”として活躍する前田の姿が記憶に残っているだろう。
筆者も物心ついた頃からその存在は認識しており、特に仲間由紀恵主演の人気ドラマ『ごくせん』第3シリーズ(日本テレビ系、2008)に生徒役の一人で出演していた時の彼が印象深い。前田扮する浜口は青メッシュの髪が特徴で、ミュージシャンを志していた。やんちゃだけど年相応な愛らしさもあり、主要生徒ではないものの、筆者の同級生女子たちの間では密かに人気だったのを覚えている。
他にも『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ系、2008)や『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』(フジテレビ系、2011)など、平成の学園ドラマに数多く出演しているため、筆者にとっては自分の青春時代と強く結びつく存在だ。
なお、16歳の時には人気同人ゲームを原作とした『ひぐらしのなく頃に』(2008)で映画初出演を飾り、寂れた集落で起きる連続怪死・失踪事件に巻き込まれていく高校生を鮮烈に演じている。同作への出演は前田が本格的に俳優としての道を進んでいくきっかけとなった。