仲野太賀が賛辞を惜しまない新世代のカメレオン俳優
岡山天音
俳優仲間からの評価がすこぶる高い仲野太賀が、賛辞を惜しまない俳優がいる。それが、『笑いのカイブツ』(2024)で仲野や菅田と共演した岡山天音だ。
まだ売れていない10代の頃から、ともにエキストラを経験してきた2人。仲野は、岡山に対して「俳優として積み重なってきたんだなっていう、あまりにも魅力にあふれていてとても感動しました」と全幅の信頼を寄せる。
名優から高い評価を受ける岡山だが、その演技の凄まじさがお茶の間に広く知れ渡るきっかけになったのが、2024年放送のドラマ『アンメット』(カンテレ・フジテレビ系)である。
近年屈指の医療ものとして高い評価を得る本作で脳外科医・綾野に扮した岡山は、持ち前の繊細な演技力を遺憾なく発揮。回を追うごとにスルメのように魅力を増していき、気付いたら「綾野先生」の虜になっていた…という視聴者は少なくないだろう。
ちなみに、岡山は1994年生まれで、菅田や仲野とは一歳違い。弱々しい青年から狂気じみた男まで絶妙なバランスで演じ分ける岡山だが、単なる「イケメン枠」を超えたその独特の雰囲気は、同年代の俳優たちと切磋琢磨する中で確立してきたものなのかもしれない。