木南晴夏との相性抜群! 高圧的な主人公をコミカルに演じる
山田涼介『ビリオン×スクール』
『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)は、日本一の財閥系企業のトップである主人公の加賀美零(山田涼介)が、教育用AIプログラムの開発のために身分を隠して学校の教師となり、さまざまな問題を解決していく学園もの。
加賀美は規格外の富豪にして天才、ゆえにこの時代には考えられないくらい高圧的だ。そんな加賀美を、山田涼介が実に表情豊かに、コミカルに演じている。また、加賀美がより魅力的に見えているのは、秘書である一花(木南晴夏)の存在も大きい。テンポもバランスもちょうどよく、2人の掛け合いがとても気持ちいいのだ。
そんな加賀美&一花コンビだが、6話では互いの意見が衝突し合い大喧嘩に発展。普段は持ちつ持たれつで担当クラスで勃発する問題を解決するのだが、今回ばかりは加賀美が1人で対処することに。しかし、最終的にはお互いの欠点を言い合って和解…と、なんともかわいらしい結末となった。恋愛ではない、口には出さないけれど信頼し合っているパートナーが織りなす独特の空気感を、毎週、ニヤニヤしながら観ている視聴者も多いことだろう。
普段の山田からは色気を感じることがしばしばだが、今作ではいまのところそのあたりは鳴りを潜めている。だが、大企業のトップという重圧を背負いながら奮闘する加賀美も、過去に何やら秘密がありそう。それが明らかになったときに、どんな表情に出会えるのかも期待が高まる。
(文・あまのさき)
【関連記事】
2024年夏ドラマで最も株を上げた女優は? 最高の演技で魅了する女性俳優5選。評価急上昇…今、ノリに乗っている役者は?
「27年間、僕の中には小さな『箱男』がずっと住んでいました」映画『箱男』主演・永瀬正敏、単独インタビュー
どこまでがリアル? Netflix『地面師たち』が醸す“本物の凄み”とは? 潜入ライター・村田らむが考察&評価レビュー