オーディションでは負けなし…ナチュラルな芝居が魅力
森七菜
森七菜【Getty Images】
『舞妓さんちのまかないさん』で出口とW主演を務め、ひょんなことから舞妓ではなく賄いの仕事に就くキヨを演じた森七菜も候補の一人に挙げたい。オーディションにめっぽう強く、2017年にデビューして間もなく次々と大役を勝ち取っていった森。特に新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』では、2000人以上の候補者の中から見事ヒロインに選ばれ、大きな話題となった。
そこからの勢いは凄まじく、2020年には3本の映画に出演。ドラマでは『この恋あたためますか』(TBS系)にて中村倫也演じるコンビニチェーンの社長と恋に落ちるヒロインを好演したほか、『エール』で朝ドラ初出演を果たし、オリコンの「2020年ブレイク女優ランキング」で一位に選ばれた。
『エール』で森が演じたのは、二階堂ふみ演じるヒロイン・音の妹である梅。文学少女で気難しい性格だが、音の夫となる裕一(窪田正孝)の弟子・五郎(岡部大)と出会ってからは徐々に柔らかい表情も見せるようになってくる。お笑いトリオ・ハナコの岡部と森が見せる初々しい恋愛模様にキュンとした視聴者も多いだろう。
森はジャンルに関係なく、演じていることを忘れるくらいナチュラルな芝居が魅力の役者である。ラブストーリーでも恋をしている女性の心の機微を繊細に表現してくれるので、観ている人も気持ちを寄せやすい。
『ばけばけ』はヒロインのトキと外国人の夫によるラブストーリーとしても楽しめる作品になりそうなので、もし森が選ばれたらその実力が大いに発揮されそうだ。