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徹底した肉体改造を敢行した若き天才女優

ルーニー・マーラ

ルーニー・マーラ【Getty Images】

ルーニー・マーラ【Getty Images】

 ナチュラルな演技で人々を虜にするルーニー・マーラ。ルーニーの演技の自然さは、同業者からも絶賛されている。また彼女は、世界トップクラスの名優ホアキン・フェニックスの妻であることでも知られている。

 2人は『her/世界でひとつの彼女』(2013)や『ドント・ウォーリー』(2018)などで共演し、繊細な役作りと高い演技力で作品に彩を与えてきた。

 ルーニーが最も注目を集めた作品といえばデビッド・フィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)だろう。この作品で天才ハッカー・リスベットを演じたルーニーは、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。彼女は役のために、骨と皮だけの状態になるまで体重を落とし、髪型を変え、さらには唇や眉毛にピアスを開けるなど、徹底した肉体改造を敢行。

 普段はおっとりして、なんとも女性らしい雰囲気をまとっている彼女だが、この作品では、そんな雰囲気はどこへやら、見事にダークな雰囲気をまとっている。

 ちなみに、映画『キャロル』ではケイト・ブランシェットとの共演で女性に恋をするレズビアンを演じたルーニー。月並みな賛辞ではあるが、『ドラゴン・タトゥーの女』と『キャロル』を比べてみると、同じ女優が演じているとは到底思えない。素晴らしい憑依力である。

 役作りの成果を見る上で外見の変化はわかりやすい。だが、ルーニーの役作りにおける内面の繊細な変化は、目を見張るものがあり、他の俳優にはできないと思わせるものがある。

 ぜひ、今後も彼女の繊細な役作りに注目してほしい。

(文・shuya)

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