独身俳優最後の希望の星・岡田将生
この膨大な露出によって、視聴者側は改めて岡田将生のイケメンぶりに酔った。元々、偏屈な役が似合うというのは『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系、2016)の坂間正和役で知っていたはず。なのに、次々に登場する昨今の若手俳優ブームについ乗っかって、浮かれてしまい、岡田の存在が薄くなっていた。
そして気づけば若手俳優たちは続々と結婚をした。『アタックZERO』のCMキャスティングを見れば分かるように、人気絶頂のうちに“誰かのもの”になっている。
なんだかつまらない。そう思っていた時に35歳・独身の俳優が「そろそろ俺の出番だろうか」と言わんばかりに帝王=岡田が存在を誇示してきた。視聴者は一撃ノックアウトである。そんな俳優が結婚云々の絡んだ役を演じていれば、否が応でも目についてしまう。検索サイトで彼の名前を入れると、サジェストに「結婚」の2文字が現れるのもその影響だろう。
今回の「岡田将生はなぜ結婚に思い悩む役を多く演じるのか」というテーマは、女性ファンの行き場のない期待と(本当に結婚したらどうしよう)不安が象徴されたコラムである。裏を返せば「岡田将生、どうか結婚しないでほしい」。僭越ながら私が代表として、一筆取らせていただきました。
(文・小林久乃)
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