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キャスティングされたら炎上必至…でも観てみたい!

香川照之ー

俳優の香川照之

俳優の香川照之【Getty Images】

 日本が誇る名バイプレーヤー香川照之。2022年に発覚した不祥事によって、未だ映像の世界への復帰は叶っていないものの、アクのある演技は唯一無二。「倍返しだ」というセリフが社会現象となったドラマ『半沢直樹』(TBS系)シリーズでは、実際に倍返しを食らう大和田常務を文字通り怪演。歯ぎしりをしながらゆっくりと土下座をする姿は、観る者をスカッとさせると同時に、誇張された芝居は爆笑をもたらしさえした。

 また、映画『クリーピー 偽りの隣人』(2016)で演じた、狂気を内に宿した奇妙な隣人役も素晴らしかった。悪役を演じる香川の演技は、観る者に恐怖をもたらすと同時に滑稽な印象を与えるという点で、他の俳優にはない魅力を持っている。ジョーカーというキャラクターには、怖がっていいのか、笑っていいのか、リアクションに困るようなところがあり(とりわけジャック・ニコルソンが演じたジョーカーに顕著)、香川の芝居との親和性は高い。

 もし日本版ジョーカーの制作が決まり、香川がキャスティングされたら、物議を醸すことは必至だろう。気骨のあるプロデューサーが現れるのを待つしかない。

(文・shuya)

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