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日本のコメディを背負う俳優も出演

小池栄子【Getty Images】
小池栄子【Getty Images】

 今や、脚本界の重鎮となりつつある、宮藤官九郎。本人も含めて、彼に関わる面々がバイプレイヤー(まで行かないほど)として、『踊る大捜査線』を彩っていた。

 第5話に役名もなく、現代でいうパパ活女子として湾岸署に連行されてきたのが、16歳だった小池栄子。役名こそなかったけれど、顔つきが今と全く変わっていないのが印象的。今年の夏ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)の主演で、楽しい演技を見せてくれたが、その脚本家の宮藤官九郎もスペシャルドラマ『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル』で、放火犯の柏田郁夫役として、チョイ役に。ここから20年足らずで2人が脚本家と主演女優としてタッグを組むとは、なんだかジャパニーズ版・アメリカン・ドリームのよう…。

 第9話では27歳の阿部サダヲが、妹を殺された佐伯五郎役として出演。『不適切にもほどがある!』(TBS系)で見せたコミカルな雰囲気はゼロ。復讐心を静かに激らせる兄役に徹していた。

 現在の阿部と、クドカン一門のように作品で共演を重ねているのが、古田新太。彼も31歳で『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』(1997年)に、銀行強盗犯・芦田満役として出演。ここにも大きな笑いはなかった。2人は当時、自分たちが将来、日本のコメディ作品を背負う役者になると予想していただろうか…。

 以上が『踊る大捜査線』の連続ドラマシリーズに出演していた、トップ俳優たち5選だ。

(文・小林久乃)

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