『すずめの戸締り』(2022)
草太:兵頭功海 / 鈴芽:畑芽育
【作品内容】
日本各地に点在している廃墟。実はそれは災いの出口である「扉」だった。
その扉を探す謎の青年・宗像草太と、その草太が宮崎で出会ったのは、叔母と2人で暮らす女子高生・岩戸鈴芽。ふたりはやがて共に数ある災いの扉を閉める旅に出ることとなる。
【作品内容】
閉じ師 (とじし)である宗像草太は、すれちがった瞬間に鈴芽が思わず目を奪われてしまうような整ったビジュアルの持ち主だ。
そんな浮世離れしたキャラクターを生身で演じる上で、ビジュアル面もさることながら、確かな演技力が必要とされるのは言うまでもない。
並み居る若手俳優の中でも、眼差しの強さと凛とした声の美しさにおいて、頭一つ抜けた存在である兵頭功海に草太役を任せてみたい。
さまざまな作品で活躍が目立つ兵頭功海。主演作品こそ少ないが、日曜劇場『下剋上球児』(2023、TBS系)や、『9ボーダー』(2024、TBS系)、と話題のドラマに立て続けに出演し、目を惹く存在感で視聴者に強いインパクトを与えた。人気漫画を実写化した映画『ブルーピリオド』(2024)で見せた演技も印象深い。
草太は早い段階で椅子に姿を変えられてしまうため、声もとても重要な要素になる。その点、兵頭の落ち着いた声のトーンは物語に説得力を与えてくれるはずだ。
母を亡くし、叔母と二人で暮らしながらも明るく日々を過ごす鈴芽役には若手女優の畑芽育をコンバートしたい。
子役出身であり芸達者の畑芽育ならば、明るい笑顔の奥に隠された寂しさや、草太への想いを繊細に表現してくれるに違いない。観る者はもどかしくて切ない気持ちにさせられること請け合いだろう。演じるのが難しそうな椅子との旅も、自然と演じてくれるのではないだろうか。
兵頭と畑が並んだときのバランスも心ときめくものになりそうだ。もし『すずめの戸締り』の実写化が発表されたら、物語のキーマン・芹沢のキャスティングも話題を呼びそうだ。