「嵐」メンバー出演ドラマ、最高傑作は? 心震えるベスト5選。大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤…の代表作は?
text by 菜本かな
2024年11月3日にデビュー25周年を迎えた嵐。これまで彼らが残してきた作品は多くのファンの胸に残り、今でも色褪せることなく輝いている。中でも、テレビの一時代を築いてきた彼らが出演したドラマは名作揃いだ。そこで今回は、大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤が主演のドラマをセレクトしてご紹介する。(文・菜本かな)
—————————
【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
“闇”を感じる演技が素晴らしかった…考察ドラマの快作
大野智『魔王』(2008、TBS系)
脚本:前川洋一、西田征史
出演:大野智、生田斗真
【作品内容】
弁護士の成瀬領(大野智)は、11年前に弟を殺害された過去を持つ。しかし、加害者の少年は、正当防衛により無罪になったということもあり、犯人に対して深い憎悪を持ちながら生きてきた。
その加害者とは、警視庁渋谷東署の刑事課強行犯係刑事で、検挙率No.1の芹沢直人(生田斗真)。直人のもとに、“雨野真実(アマノマコト)”と名乗る人物から、赤い封筒に入ったタロットカードが届いたことがきっかけとなり、11年前のパンドラの箱が開き始める。
【注目ポイント】
大野智といえば、おっとりとしたほのぼのリーダーという印象を持っている人が多いのではないだろうか。しかし、『魔王』の大野はいつものイメージとは180度異なる。どちらかというとブラックな雰囲気をまとっており、“闇”を感じさせているのだ。
大野が演じている成瀬領は、どんな裁判でも依頼者を有利に持ち込むことができる有能な弁護士。弱者には無償で弁護を引き受けることもあるため、“天使の弁護士”と呼ばれている。しかし、これは表の顔。裏の顔は、弟を殺した犯人を追い詰めるために人生のすべてをかけた“冷徹な復讐鬼(=魔王)”なのだ。
いつもの大野とは違う一面が見られるため、このギャップにやられるファンも多かったのではないだろうか。成瀬が生田斗真演じる直人と対峙するシーンや、しおり(小林涼子)との関係性など、語りたいことが盛りだくさん…なのだが、ネタバレになるので控えておこう。
考察ドラマとして最高に楽しめる作品なので、ぜひチェックしてほしい。