“ドSキャラ”の王道
松本潤『花より男子』(2005、TBS系)
原作:神尾葉子『花より男子』
脚本:サタケミキオ、藤本有紀、高橋ナツコ
出演:井上真央、松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力、西原亜希、加藤貴子、石野真子、小林すすむ、デビット伊東、松嶋菜々子、加賀まりこ
【作品内容】
名門高校に通う貧乏な少女・つくし(井上真央)と、学園を牛耳る御曹司4人組(通称:F4)との恋と対決を描いた学園ドラマ。ある日、つくしはF4の道明寺(松本潤)にいじられた同級生を助けてしまったことから、全校生徒から虐げられてしまうことに。
しかし、どんな逆境にも屈することなく立ち向かうつくしに、道明寺は次第に「おもしれぇ女…」と興味を持つようになり…。
つくしと道明寺の恋路だけでなく、深い絆で結ばれたF4の友情や、道明寺財閥に関するいざこざなど、注目ポイントが盛りだくさんだ。
【注目ポイント】
松本潤の代表作といえば、やっぱり『花より男子』だろう。個人的に松本の出演作には、『スマイル』(2009、TBS系)や『ラッキーセブン』(2012、フジテレビ系)、『失恋ショコラティエ』(2014、フジテレビ系)など好みの作品が多く、選ぶのに悩んだが、『花より男子』は触れざるを得ない…という感じだ。
わたしは青春時代に花男ブームが訪れていたのだが、「道明寺派? 花沢類派?」とクラスで話題になっていたのを思い出す。いまだに、“ドSキャラ”というと、道明寺を真っ先に挙げる人も多いのではないだろうか。
道明寺の魅力は、なんといっても憎めないところにある。個人的に、ドSキャラはあまり好みではないのだが、道明寺に関しては、「かわいいな」と思ってしまう瞬間が多々あった。言い間違いが多かったり、本当に好きな人(=つくし)の前では、なかなか素直になることができなかったり。「はいはい、分かったよ」と言いながら、世話を焼いてあげたくなる愛らしさが、道明寺にはある。
それだけでなく、「この人についていきたい」と思わせる男らしさも持っているのが、道明寺のもうひとつの魅力。そんな二面性を、松本は見事に演じきっていた。
(文・菜本かな)
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