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“らしさ”を封印して挑んだ毒舌秘書役が高評価

あの『民王R』(テレビ朝日系)

あの
あの【公式Instagramより】

 2015年に放送された人気ドラマ『民王』の令和版。遠藤憲一演じる総理大臣・武藤泰山が、ランダムに国民の誰かと入れ替わるという奇想天外なストーリーだ。

 第一話で泰山と入れ替わったのは、なんと「あの」演じる毒舌秘書の冴島。遠藤があの風のおっとり口調で話す姿にも驚かされたが、あのの泰山はそれ以上だった。

 “おじさん”然としたガニ股で、低く抑えた声でまくしたてるあのは遠藤そのもの。中身が泰山であるゆえに履き慣れないヒールで歩く姿こそコミカルだったが、政治に対する深い思いを語る場面は、多くの人の胸を打ったことだろう。

 前クールのドラマ『ギークス/GEEKS』(フジテレビ)では、良くも悪くも“らしさ”を残した芝居で印象に残ったあの。ドラマにも自身のキャラクターを立てて出演できるというのは大きな強みだろうが、『民王R』は彼女にとって俳優としてのポテンシャルを世に知らしめる作品となったことは間違いない。

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