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映画『エイリアン3』幻の脚本

『エイリアン3:オリジナル・スクリプト』(フェーズシックス)

『エイリアン3:オリジナル・スクリプト』(フェーズシックス)は、あのSF作家ウィリアム・ギブスンがエイリアンシリーズのプロデューサーからの依頼で書き上げた『エイリアン3』の幻の脚本をグラフィックノベル化したものだ。

実は映画の大ファンであったギブスンの描いた3の脚本はニュートもヒックスも活躍する、そのまま『エイリアン2』の続編である。

しかしサイバーパンクの生みの親でもあるギブスンに期待されたのは新しい作品世界の『エイリアン3』であったため彼の脚本は採用されなかった。
 
それもそのはず、大ファンというだけあり、ギブスンの脚本にはエイリアンシリーズへのリスペクトと気配りが強くあり、そこからはギブスンという大作家の個性がほとんど見られないのである。これはまさに『エイリアン:ロムルス』のフェデ・アルバレス監督と同じであり、その意味でとても興味深い1冊である。

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