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岡田将生の目の演技に震える

『ザ・トラベルナース』第6話 ©テレビ朝日
『ザ・トラベルナース』第6話 ©テレビ朝日

 歩が「何勝手に人のこと撮ってるんですか?」と問い詰めていると、騒ぎを聞きつけて静がやって来た。静から上杉が病におかされていると聞いた歩は「上杉先生の病気のことを動画で暴露するつもりだったんですか?」と驚愕。ここで、冒頭の柚子の言葉につながるわけだ。

 「バズりたかった」と理由を述べる彼女に対し、歩の怒りは収まらない。「ふざけるな!」と一喝したものの、柚子の態度は変わらなかった。

 ここで「静かに死を持ちたい」という上杉の想いを聞いていた静が口を開く。

「上杉先生はその事実(病気)を隠しておられます。なのにあなたは人の尊厳を踏みにじって、その事実を全世界に公表しようとしているんですよ?」

 歩も追随し「僕たちの仕事は、人の命と向き合って、人の人生に寄り添うことです。それがナースです。必要とされていないナースなんていません。中村さんは必要とされているんです。もし、その動画を投稿するのであれば、白衣は脱ぐべきです。その覚悟はあるんですね?」とピシャリ。柚子は反省したが…。

 歩は、本気で怒り、本気で悲しみ、本気で訴えかけていたーー。彼の“目”からすべての想いを感じられたのは、岡田の演技力があってこそ。こちらは、岡田の巧みさを堪能できたシーンだった。

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