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歩の成長を実感したシーン

『ザ・トラベルナース』第6話 ©テレビ朝日
『ザ・トラベルナース』第6話 ©テレビ朝日

 その後、部屋に戻った歩と静。上杉について諦めきれない歩から「オペをすればまだ生きられるんです。その間に医療だって進歩するかもしれない」とぶつけられた静は「人生の最期をどう生きるのか。それを決めるのは上杉先生です。『医師でいられないのなら生きている意味がない』。その気持ち、私には分かります」と諭した。

 そんな彼の言葉に、数年前のことを思い出す歩。当時、病に倒れた静に本音を言ってほしいと涙ながらに訴えた際、彼は「一人で死ぬのは怖い」とこぼしていた。

「あんたも本当は怖がっていたじゃないか。それは『生きたい』と思ったからじゃないんですか? 決めるのは上杉先生かもしれません。けど、僕は絶対に諦めません」

 そう述べて部屋を出ていた歩。彼の言葉を聞いた静はふと笑みをこぼす。

 ここは、第1シーズンから見ていた視聴者にとって懐かしい場面が映る回想シーンでもあったし、歩の成長も感じる場面だったように思う。特に今シーズンは、人間としても、人に寄り添うナースとしても変化した歩が見られて嬉しい。静が笑顔になる気持ちも分かる!

 物語も後半戦に突入。次回はいよいよ院長と対立するシーンもあるようで、ワクワクと心配が止まらない。だが、“成長した歩”と“安心の静”がいれば「大丈夫」とすら思えてくる。第7話を楽しみに待ちたい。

(文・浜瀬将樹)

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