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肉なし豚汁にカレー風カレー…なぜ震災当時の炊き出しの味はおかしい? NHK朝ドラ『おむすび』で振り返る震災の食事情とは?

橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第47話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

炊き出しの味が安定しない理由は?

連続テレビ小説『おむすび』第10週 第47話 ©NHK
連続テレビ小説『おむすび』第10週 第47話 ©NHK

 さくら通り商店街の催し「夏休みこども防災訓練」の炊き出し隊長に任命された結(橋本環奈)は、震災当時の炊き出しのメニューについて商店街の人々に話を聞く。すると、一様に「炊き出しは味が濃かった」と言う。

 その日の夜。歩(仲里依紗)が帰ってくるなり、聖人(北村有起哉)に一万円を請求する。歩のシャンプーを勝手に使ったことがバレたかと焦る聖人だったが、以前、孝雄(緒形直人)に依頼してた靴の修理代ということだった。歩はマンションの下でウロウロしている孝雄に遭遇し、靴を預かったという。

 修理に出された靴は新品同様に生まれ変わっており、歩は古い靴をアレンジして売り出すことを思いつくと、孝雄に依頼する。しかし、孝雄はここでも心を閉ざすのだった…。

 また明くる日、今度はJ班の面々と商店街の人々に炊き出しの話を聞く。すると意外にもメニューは豊富だったという。だが、肉なし豚汁や、カレー風カレーなど、少々難ありではあったようだ。さらに、調味料を分量通り入れても、味が濃かったり薄かったり、ちょっとした問題に悩まされていた。

 一方その頃、翔也(佐野勇斗)は人生初のスランプに陥っていた…。

 さくら通り商店街の人々の経験を元に、震災時の食事を今一度振り返るきっかけを作った結。話を聞いていくと、炊き出しはその時あるもので工夫して凌ぐと同時に、なぜか味が安定しないことがわかる。放送後、Xではこの疑問について議論が上がっていた。

「味が一定しないのは、屋外で調理するせいか?」「ちゃんと作ってても変なのは何故か」「味が普段より濃かったり薄かったりは、食べる側の体調とかも関係あったんじゃないかな」「食材はあっても大量に作るためには何を調理したらいいかなんだね。」「炊き出し、大量調理の味の濃さ薄さ問題は謎に。」「2人前で書いてあるレシピを4人前で作りたいから材料や調味料を倍にしよー、ってレベルじゃないからな」など、震災時の環境によって味の変化があるのではないかという意見も上がっていた。

 また、心を閉ざし続ける孝雄の心情にも注目が集まっていた。

「ナベさん出来上がった靴を直ぐに届けてくれて…でも気持ちは一足飛びにはいかないよね」「過去のエピつながりで言えば靴も『変身』してるもんな。」「久しぶりの仕事が満足のいく出来栄えだった祝杯であって欲しい」「聖人の靴を美しくカスタムし、作業台の空になったワンカップ数本…涙が出た。」「共に生きていきたいと思ってるから、歩や聖人は諦めないんだろうな。」など、孝雄の哀愁漂う姿に感情を揺さぶられる視聴者が多数見られた。

 一方、放送内ではスランプに陥る翔也にも触れられており、炊き出しの謎とともに気になる要素だ…。また明日の放送に期待したい。

(文・野原まりこ)

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【了】

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