塩野瑛久”一条天皇”、約2,900人からの「お慕いしております」に照れる。大河ドラマ『光る君へ』ファン感謝祭レポート
吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)のファン感謝祭が2日、東京・NHKホールにて行われ、まひろ/紫式部役の吉高、藤原道長役の柄本佑、藤原公任役の町田啓太、一条天皇役の塩野瑛久、藤原彰子役の見上愛、ききょう/清少納言役のファーストサマーウイカ、藤原斉信役の金田哲が登壇した。(取材・文:苫とり子)
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【著者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
塩野瑛久”一条天皇”に約2,900人からの「お慕いしております」
NHK大河ドラマ第63作目となる本作は、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」の作者・紫式部の半生を描く物語。
『セカンドバージン』(2010、NHK総合)や『大恋愛~僕を忘れる君と』(2018、TBS系)などを手がけてきた“ラブストーリーの名手”大石静によるオリジナル脚本で、個性的豊かなキャラクターが織りなす平安中期の雅な世界観や、身分差ゆえに結ばれずも、ソウルメイトとして深いところで繋がっているまひろと道長の切なくも美しい恋愛模様などが毎週話題を呼んでいる。
そんな本作も残すところあと2回となった中で行われたファン感謝祭には、約2万8000件の応募が殺到。当日は約18倍の倍率で幸運にも当選した約2,900人のファンが会場に駆けつけた。
全登壇者の最後に、観客の呼びかけに応じて登場した吉高も感無量の様子。拍手に包まれながらステージに設置された階段を下りた吉高は「芸能人みたいだね」と照れ笑いを浮かべ、「恥ずかしい。みんなと一緒に下りたかった」と語って笑わせた。
最初のコーナーでは、観客が選んだ名場面ベスト10を振り返り。木札をかじる藤原伊周(三浦翔平)の鬼気迫る表情や、青春時代の道長・公任・斉信の爽やかな上裸姿など、インパクトのあるシーンが次々と大画面に映し出され、会場が湧いた。
なかでも大盛り上がりとなったのが、3位にランクインした彰子の告白だ。それまで自分の感情を押し殺していた彰子が涙ながらに「お上、お慕いしております!」と一条天皇に告白するシーンはお茶の間に感動をもたらした。
だが、あまりに突然の出来事に驚き、一度退散した一条天皇に、吉高やファーストサマーウイカから「すぐ返事しろよ!」「『ちこうよれ、苦しゅうない』って抱きしめろよ!」と辛辣なツッコミが。柄本からも「何しにきたんだよ!」と言われ、共演者から集中砲火を浴びた塩野は「急に言われるんだもん…」としょんぼり。
そんな塩野に、「お慕いしております」と会場にいるファン全員で声をかけることに。約2,900人からの告白を受けた塩野は照れながらも「また来る」と劇中セリフで応対し、会場を盛り上げた。