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鹿乃子の嘘が聞こえる能力を知っている!?

『嘘解きレトリック』第9話 ©フジテレビ
『嘘解きレトリック』第9話 ©フジテレビ

 しかし、依里の子どもを探すために出した新聞広告に釣られてやってきたのは、史郎(濱尾ノリタカ)と皐月(野村康太)の2人だった。どちらもが嘘をついている可能性も考えられるが、久は初めて皐月を見たときに「依里の子だ」と思ったらしい。ただ、それが確実だとは言い切れないため、左右馬の探偵事務所に依頼にやって来た。

 嘘が聞こえる能力を持つ鹿乃子は、史郎が嘘をついていることにすぐに気づいてしまう。「横浜のダンスホールで、雑用兼用心棒をしていた」という経歴だけでなく、“徳田史郎”という名前まで嘘。

 調べてみると、実際に徳田史郎が横浜のダンスホールで働いている事実はあったが、顔がまったくの別人だった。最初は、久の遺産を求めてやって来たのかな…と思ったが、どうやら彼の狙い(?)は鹿乃子のようだ。

 これまで、左右馬は鹿乃子の能力を用いて数々の事件を解決に導いてきた。そのなかで、いちばん困ったのが、嘘が聞こえる能力を明かせないこと。

「どうして、この人が嘘をついていると分かるの?」と言われても、「鹿乃子が嘘が聞こえる能力を持っているからです!」と返すことはできない(というか、言ったとしても信じてもらえないだろう)。そのため、真犯人が明らかになっているのにも関わらず、相手にどう説明すればいいのか…というジレンマがあった。

 しかし、今回の事件に携わっていた史郎は、鹿乃子の能力を察していた。その人がしゃべっている言葉が嘘だと分かったとき、鹿乃子は指をギュッと絡ませて左右馬に合図をする。それは、2人だけの秘密のはずだったのに、なぜか史郎はその合図に気づいていたのだ。一体、彼は何者なのか。

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