他人事じゃない「年齢差別」に胸が痛む…もっとも心揺さぶられたシーンは? ドラマ『モンスター』第8話考察レビュー
text by ふくだりょうこ
趣里主演ドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)が放送中。本作は、得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子が、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かうリーガル・エンターテインメント。今回は、第8話のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
検察の作り上げたストーリーを覆せるか?
近年世間を騒がし続けている「闇バイト」。今回はそんな「闇バイト」に手を染めた高校生のトラブル…かと思いきや、亮子(趣里)がたどり着いたのは意外な真実だった。
留守宅に侵入して写真を撮るという「闇バイトごっこ」に興じていた高校生4人組。しかし、思いがけず住人の橘清美(石野真子)が帰ってきてしまい、焦った1人が清美を置物で殴ってしまう。現場から逃げるものの、強盗致傷で逮捕された。
4人のうち3人は仲間の栗本颯(坂元愛登)の指示で犯行に及んだと自供。亮子と杉浦(ジェシー)は、栗本の両親から弁護を依頼される。
検察側は、栗本が闇バイト組織の指示役「キング」との繋がりがあるという証拠を「作りたい」らしい。栗本は否認するが、他の3人は検察からの仕込みにより「今回の計画は、栗本が闇バイト組織から指示を受けた」と法廷で証言する。さらに栗本の母親までも、検察の作り上げた筋書きに乗せられて、息子が主犯だと思いこんでしまう。