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鉄平は生きている?

『海に眠るダイヤモンド』第6話 ©TBSスパークル/TBS
『海に眠るダイヤモンド』第6話 ©TBSスパークル/TBS

 残念ながら、朝子と鉄平が結婚し、屋上庭園にコスモスを植える前に、別れが訪れる展開になるようだ。第6話のラスト、現代パートで玲央(神木隆之介:2役)が鉄平の日記を読むと「坑内火災」の言葉が――。不穏すぎる。

 予告では、ガス爆発による火災で、炭鉱夫たちが消火をしているシーンが。実際、軍艦島の海底坑道は、気温35度湿度95%。いったん入ると8時間出てこられない過酷な場所だ。

 第7話で描かれる1964年の火災は、史実では、20人以上の炭鉱員が負傷、死亡者も出ている。そして事故が起こった深部区域を水没させることが決定。これが遠からず、閉山の一つの要因となるのである。

 歴史が、この物語は幸せな展開を迎えない、と教えてくる。もう、6話でみんなくっついて、幸せなまま、めでたしめでたしでいいよ(泣)! しかしそうはいかない。2018年パートの朝子=いづみ(宮本信子)は放置できない…。

 鉄平はなぜ〝消えた〟のか、玲央が見つけた、日記の破られたページには何が書かれていたのか――。

 ネットでは様々な考察が飛び交っていて、疲れ目に鞭打って読んでしまったが、進平(斎藤工)が死んでしまう説多し。私もそんな予感がする。興味深いところでは、現代パートでいづみの秘書をしている澤田さん(酒向芳)が、その背格好から、実は賢将では…と推理されている方もいた。

 どんなビックリ展開でもご都合主義でもなんでもいい。ハッピーエンドであってほしい。鉄平が生きていて、玲央がきっかけで再会できますように。そして朝子の初恋が実りますように。余計なお世話かもしれないが、現代パートの鉄平役は藤竜也さんでどうだろう!

(文:田中稲)

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【了】

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