見事なタイトル回収…NHK朝ドラ『おむすび』震災当時とリンクした神シーンとは? もう1つのハイライトとは?
橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第50話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
人と人とを結ぶ“おむすび”
防災訓練に向けて、さくら通り商店街の面々による打ち合わせが行われていた。そこに参加していた結(橋本環奈)は、炊き出し担当の増員を要求すると、聖人(北村有起哉)は、孝雄(緒形直人)に声をかけてみようと言う。しかし、美佐江(キムラ緑子)は、アーケードの設置に関して最後は放り投げた孝雄には頼めないと言う。
しかし、聖人は立ち直る時間は人によって違うと美佐江と言い合いなってしまう。その様子を見ていた結は、アスパラガスとトマトの育つ時間や手間のかけかたが違うように、立ち直る時間も人それぞれという。
そして迎えた防災訓練当日。紙芝居や防災体験などの催しが行われ、結たちの炊き出しも好評だった。そこへ、孝雄がやってくる。孝雄に声をかけたのは美佐江だった。美佐江の娘・菜摘(田畑志真)は、震災当時、食生活の乱れから便秘で苦しんでいたところへ、孝雄が持ってきてくれた食物繊維の取れる食材のおかげで助かったとお礼を言い、結は炊き出しのわかめおにぎりを孝雄に差し出した。
一方その頃、翔也(佐野勇斗)はスランプを克服し、今までとは違う球を投げられるようになる。驚く翔也に、エースの澤田(関口メンディー)は、これまで速球にこだわりすぎていた翔也に、変化球を磨けと言う。
「人ぞれぞれでよか」と題した第10週。俯いたままの孝雄と、前を向いて生きる美佐江を野菜に例えた。Xには視聴者の反応が寄せられていた。
「結ちゃんの野菜の話。そうだなって思いました。」「人それぞれっていう、大事だけどよく忘れてしまいがちなことを、こんなに丁寧に描いていて涙してしまう。」「コンニャクのように毎年植え替えしなければならない作物もある。本当にそれぞれなのよ」「アスパラガスのようにゆっくりじっくり育っていく朝ドラ」
また、美佐江の声かけに応じてやってきた孝雄がおむすびを口に入れたシーンでは、震災当時とリンクして胸が締め付けられた。
「ナベさんにとってもあの日食べられなかった、ほかほかのわかめおむすびだよ(涙)」「なべさんがおむすびを食べているだけやのにじんわり来る」「すごく良い回だった。」「ナベさんに声かけるのがヒロインじゃなくてなっちゃんなのがいい。」など、孝雄の心が動いた瞬間に、感動の声が寄せられた。
そして、もう一つのハイライト。イップスに陥っていた翔也が自分の道を見つけた瞬間を目にした視聴者の歓声が聞こえてくるような投稿が上がっていた。「変化球!!」「勝負球になる変化球は大切だそ、翔也。」「変化球投げて自分でもよく分かってない感じがあまりにも四ツ木翔也」
併せて、次回予告にも注目が集まっていた。「やば!来週ママとパパの出会い?あるん??めっちゃ楽しみ!」「予告の情報量w」「若い頃のお父さんがギターを」「えっめっちゃ駆け足…もう卒業ー」など、まだまだこれからも見逃せない展開が続きそうだ。
(文・野原まりこ)
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