物語が始まる新たな波乱
10年前の警察官連続爆破事件の実行犯は愁だが、加勢英雄(中村俊介)殺害の真犯人は別にいる。
現在最も黒幕に近しい人物として挙げられるのは、オクラの室長・幾多学(橋本じゅん)だろう。ラストシーンでは、愁を狙撃した犯人を追う不破利己(杉野遥亮)がライフル銃を所持した幾多と対峙する。現行犯ではないため彼が狙撃犯である可能性は半々といったところだが、十分に疑うべき人物であることは間違いないだろう。
また、突如物語に浮上した加勢の後任・尾瀬義郎(松角洋平)管理官も怪しい。人物像があまり明瞭でないことに加え、これまでくせ者扱いされてきた「オクラ」に協力的であることもなんだか裏があるような気がしてならない。
次週第10話では、オクラのメンバー全員が取り調べを受けることに。毎話視聴者の驚きをかっさらっていくが、いまだ登場人物のほとんどに黒幕の可能性があり、まだもう一段階大きな波が待ち受けているのではとひやひやしている。
不破や志熊にとっては警察への不信感が募る展開だが、警察の闇を取り除いてくれるのはきっと彼らのような若手刑事だろう。2人の活躍にも期待しながら、次週を心待ちにしたい。
(文・西本沙織)
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