裏切り疑惑からの胸キュン告白
そして今回のもう一つのトピックが、泰山チームの情報漏洩をする裏切り者探しである。てっきり、第6話で「民政党最後の日」の動画を観ていたマルちゃんこと田中丸(大橋和也)かと思ったが、公安が疑っていたのは冴島(あの)だった。彼女は入れ替わりクーデターの黒幕、ナリタカンパニーとつながりがあったからだ。
冴島のタブレットを見るよう指示されるが、彼女に好意を持っているためできない田中丸は、ヤバイ旅に出ている貝原(高橋一生)に電話で相談する。そして、貝原のアドバイスに従い、素直に告白することを決意するのだ。
「優佳さんのことが大好きです。大好きな人のことを疑うことはできません」
いやー、いい! 対面でのストレートな告白に勝る胸キュンなし。このシーン、画面からマイナスイオンが出ていた。大橋和也さん、あのちゃん、空気がきれいになるような、瑞々しい演技をありがとう…!
思えば、12月1日放送の『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)も、神木隆之介演じる鉄平が、杉咲花演じる朝子に「好き」とストレートに告白していた。12月第一週は私にとって、ドラマからやさしい愛をいただける、ハピネス週となった。尊い…!
貝原が田中丸にかけたもう一つの言葉。「君は政治家に向いていない。でも、泰山のそばにいるのにふさわしい」――。
このポジションには、かつて翔がいた。翔と田中丸、2人が共通して持っているのは、政治家に最も大切なのに忘れてしまっている「素直な心と思いやり」。
マルちゃんの、冴島への告白は、なんとも純粋でまっすぐ。百聞は一見に如かず。まだ見ていない方は、告白シーンと、思いが届いたかどうか、見逃し配信でぜひ確認してほしいのでR(アール)。
ただ悲しいかな、マルちゃんが裏切り者である、という線は完全に消えたわけではない。なぜ、あんなに熱心に「民政党最後の日」動画を観ているのかはうやむやなまま。それに第6話で彼が動画を視聴している途中、「真実のch」からメッセージが来ていたような。あれはなんだったの?