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後半戦に入ってますます面白い…歩・静VS卓の対立構造に加わった新要素とは? 『ザ・トラベルナース』第7話考察レビュー

text by 浜瀬将樹

ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が放送中。手術場で医師を補助し、一定の医療行為ができる看護資格「NP」を持つ那須田歩(岡田将生)と、スーパーナースの九鬼静(中井貴一)の曲者コンビが命の現場で戦う。今回は、第7話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:浜瀬将樹】

1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。

『地面師たち』で話題となった俳優が好演

『ザ・トラベルナース』第7話 ©テレビ朝日
『ザ・トラベルナース』第7話 ©テレビ朝日

 ある日、道端で倒れた一人の女の子を発見した歩。通りがかりのナースと共に少女の応急処置を行い、西東京総合病院へと搬送した。

 女の子の名前は、浅倉七叶(佐藤恋和)。天才卓球少女として有名で、母親の美里(松岡依都美)の熱血指導を受けて、最年少での日本代表入りを目指している8歳の女の子だった。

 しばらくすると、歩が処置した際に肋骨を骨折していたことが判明。激怒した美里は歩に「病院でお医者さんが(処置を)やっていれば、この子はあんな痛い思いもしないで、骨折もしなかったんじゃないですか?」、「あなたとこの病院を訴えます」とまくしたてた。

 美里は七叶の卓球人生にかけていた。七叶がもらったお菓子を取り上げたり、借りた漫画も強引に返したりと卓球以外に関わるものをすべて拒絶。静が「子供はのう、親の夢を叶えるための道具じゃないんじゃ!」と広島弁で一喝したが、それでも美里には響かなかった。

 医師のなかでは「モンスターペアレントかつモンスターペイシェント」と例えられていたが、医師やナースも美里には手を焼いており、SNSを見る限り、彼女に苛立つ視聴者も多くいたようだ。

 …それだけ美里を演じた松岡依都美が素晴らしいということか。これまでは舞台を中心に活躍していたが、最近では、Netflixオリジナル『地面師たち』(2024)の尼僧役でも話題に。

 今期だけでも『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)や『D&D ~医者と刑事の捜査線~』(テレ東系)など、テレビドラマのゲスト出演も増えており、これから松岡を目にする機会がさらに増すことだろう。各作品で安定感抜群の演技を見せている松岡の今後にも注目だ。

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