ラストで明かされた犯人の思惑は? 『オクラ~迷宮入り事件捜査~』杉野遥亮“不破“の涙がつらい…第10話考察レビュー
text by 西本沙織
火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第10話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
加勢殺害事件の捜査が本格的に始まる第10話
時間をかけて築き上げた関係性でも、崩れ去るのは一瞬だ。飛鷹千寿(反町隆史)と不破利己(杉野遥亮)のバディに暗雲が立ち込めた『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第10話。
井伏愁(観月ありさ)を狙撃したのは誰なのか? 警察庁近くのビル屋上で、ライフルを所持していた「オクラ」室長・幾多学(橋本じゅん)が真っ先に疑われることに。本人は濡れ衣であると主張するが、オクラのメンバーからは「俺の刑事の勘が怪しいっつってんだよ!」「前から何かやりそうな気はしてたんだよね」と、散々な言われよう。
実際、ワイシャツから硝煙反応は検出されず。「聞きました!? 硝煙反応でませんでした! はい 1人1万円ずつ出して!」と、まるで賭けにでも勝ったかのように無実を喜ぶ幾多の姿は、とても黒幕候補とは思えない。