かつての人気キャラが再登場も…懐かしさよりも重苦しさが勝ったワケ。『相棒 season23』第7話考察レビュー
毎週水曜夜9時より放送中のドラマ『相棒 season23』(テレビ朝日系)。国民的人気を誇るご長寿刑事ドラマの“黄金コンビ” が帰ってきた! 杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)が、共に事件を追う。さっそく、第7話の内容を振り返っていこう。(文・Naoki)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:Naoki】
1995年生まれのエンタメ企業勤務。ドラマ、漫画、ゲームなどサブカルをこよなく愛するオタクライター。自身でも作品ファンを集めたオフ会を開いたり積極的にファンコミュニティを拡大させている。記事は知らない人には分かりやすく、知ってる人にはより楽しめるを信条に活動中。
脚本家・川崎龍太による重く苦しいムード
恒川「誰かがあの男に罰を与えなきゃいけなかった!!」
相棒season23 第7話「復讐者は笑わない」は懐かしい喜び以上に重苦しさが勝る物語だった。
脚本家はseason20から『相棒』に参加している川崎龍太氏で、本作で通算7本目となる。ポップでキャッチーな作品もある一方、約半分は”復讐”にまつわる物語を執筆しており、今回も”復讐”がテーマにした格段に重いエピソードであった。
そんな今回の物語は、元彼女である板倉里穂を殺害し、29年間逃走し続けた押見が殺害される場面から始まる。
特命係は押見の足跡を追いながら、彼に恨みを持つ里穂の父親である板倉正継、そして婚約者である恒川(神尾佑)の2人を疑い捜査を開始する。
すると押見は直近10年間の足取りは完全に消していたが、最近になって恒川も勤務するスーパーで従業員の友繁沙也加((佐藤みゆき))とトラブルを起こしていた事が判明する。